呼吸する羊毛断熱材 深呼吸できる住まいのために

屋久島には、太陽の恵みと激しく変わる天候の中で育まれた強くたくましい「杉」が数多く自生しており、その中でも樹齢7,000年を超えるものを「縄文杉」、樹齢1,000年を超えるものを「屋久杉」と呼んでいます。
そしてこの屋久杉の苗木や接ぎ木から植林された杉を「屋久島地杉」と呼び、50～60年で伐採・活用をしています。

地杉は、数千年を生きた屋久杉と同様、他の地域の杉よりも、木の香り、精油を多く含んでいます。
杉の香りには抗菌・防カビ作用・鎮痛作用・喘息などの原因となる室内塵ダニの繁殖を抑えるなどの働きがありますが、地杉の香りはさらに寝つきを良くし、睡眠効率を上げるセドロールや室内塵ダニの抑制に効果のあるクリプトメリオン･α-βオイデスモールなどの有効成分を他の地域の杉よりも多く含んでいます。地杉の香りは快適な室内環境を創るのに役立つのです。

防虫成分の含有量は、一般の杉（内地材）に比べて約20倍あります

	地杉	サンブスギ ※1
精油含有量(%) ※2	1.06	0.13
セドロール	9.22	0.45
α-β-オイデスモール	17.28	1.08
クリプトメリオン	5.65	0.26

谷田貝光克 / NPO法人農学生命科学研究支援機構

※1. 本州に生育する杉の一例
※2. 乾燥重量100gに含まれる精油の体積（ml/100g）

屋久島の木は強風の環境下にあり、緯度も低いことから太陽光の受光角度が高く、上からの光になるので最もずんぐりとした形になります。一月に３５日雨が降るといわれ、また寒暖差が厳しく、両方のストレスに対応した木となりま す。森、海、川の一体となった生態系は日本の自然がそうであるように、その日本列島の特色を極端に現しているのが屋久島の自然の姿と言えます。
日本自然の象徴である屋久島の自然を通して言えることは、普通一般の林業が目指しているような通直な木だけでな く、曲線美に溢れ、香り豊かな樹木となり、豊かな自然と厳しい自然の両方に適応したたくましい姿の象徴と言えるでしょう。

これが屋久島の森であり、屋久島の杉です。日本人の長きにわたって歩んできた生き方と今後あるべき生き方を暗示する屋久島へ、訪れる人たちへの最も大事なメッセージがここにあるのではないでしょうか。私たちは、このような生命活動下にある屋久島の森を通して、「屋久島の森と生きる」ための森林の整備、森林資源の持続的利用を核とし、屋久島の森に関わる人たちとの共同宣言を致します。

ヤクイタフロアは、屋久島地杉を使用したフローリング材です。林業から製材、加工まで全て屋久島島内で行い、屋久島認証杉材が「ヤクイタ」となります。
屋久島共同宣言へ賛助している企業だけが「ヤクイタフロア」を販売することができます。「ヤクイタ」は屋久島庁舎などにも使用されており、地杉の香りは気分を安らげ安眠を誘います。
また、喘息・アトピーのもとになるダニの繁殖も抑えるため、快適な室内環境を創るのに役立ちます。