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Q . ホウ酸は防虫効果があるのに、安全だというのがわからないのですが?

A . ホウ酸は「揮発しない無機物」なので安全です

まずご理解いただきたいのが「ホウ酸は常温で固体である無機物だ」ということです。つまり揮発性に関しては塩と同じような物質だということです。塩は揮発してきませんよね。ウールブレスにホウ酸を添加するときには4%のホウ酸を水に溶かし(眼科用剤日本薬局方ホウ酸は2%濃度で使用)、その水槽にウールブレスを漬けるわけですが、ホウ酸は繊維の中に吸収されます。そしてそのホウ酸は揮発してきません。シックハウス問題で室内の空気を汚しているのは有機化合物です。ホルムアルデヒドのような有機化合物の中には常温で気体である物質がたくさんあり、そのような物質は非常に揮発性が高いのです。ここがまったく違うところです。 さらにウールブレスに使用されている「オクトボー」というホウ酸は岩塩を原料にし、塩素を含んでいません。「オクトボー」は特定の昆虫に対して防虫性をもたせる目的でつくられたものであり、CSIROによって人体、動物、環境に対し極めて安全性が高いことが確かめられています。安心してご使用ください。

*CSIROとは…「オーストラリア政府試験研究機関」(豪州連邦科学産業研究機構)

防虫剤「オクトボー」について詳しくはこちらをご覧下さい

Q .「ダニ」は繁殖しませんか?

A .ウールならダニの心配も無用

ダニが生息できない環境にあれば、その場所にダニはいなくなるのです。ダニの繁殖には気温25〜30℃、湿度65〜85%が適しているといわれています。また、エサとなる「カビ」や「フケ」などがなければOKです。まずは"気温と湿度"の問題。ウールは周囲の湿度を55%に保つ調湿能力があります。ダニは身体で水分を補給するため、湿度60%以下で仮死状態、55%以下になると死滅してしまいます(ドライアウト)。あとはエサの問題ですが、ウールの優れた調湿性によって「カビ」は発生しにくいのです。

Q . ウールだと虫に食べられる心配はありませんか?

A . ウールを食べる昆虫が生息する場所でないかぎり、被害の可能性というのは非常に低いです

ウールを食べる数種類の昆虫がいるのも確かです。しかし、ウールブレスを使う場所はほとんどが閉鎖空間であり、ウールを食べる代表的な昆虫である蛾(イガ、コイガ)が産卵する可能性は非常に低いと思われます。またウール製の衣料に穴を開けられた経験がある方もおられるでしょうが、その被害の程度は小さかったのではないでしょうか。ウールを食べる昆虫が大量に発生し、その昆虫が何代も世代を重ねて大きな被害を与える可能性というのは非常に低いのです。
ウールブレスにそうした昆虫の卵や幼虫がついてくるのでは?というご心配も必要ありません。ウールブレスの製造においてこうした昆虫が死滅してしまう温度(95度のオーブンを通過する)工程があるからです。
さらにウールブレスに使用されている「オクトボー」というホウ酸防虫剤は防虫効果が高く、安定した物質で揮発しないこともあってその効果が非常に長期間継続されます。

防虫剤「オクトボー」について詳しくはこちらをご覧下さい

Q . 耐久性はどの程度ですか?

A . ウールは環境によって劣化することがほとんどありません

ウールは「温度変化」「熱」「日射」「湿気」などに対して極めて強い繊維であり、こうした環境によって劣化することがほとんどありません。京都の祇園祭で使われているウール製のタペストリーの中には400年以上前に製造されたものもあるほどです。耐久性に関してのご心配は無用です。

Q .調湿性能(吸放湿性能)について少し詳しく聞きたいのですが?

A .あらゆる建材の中で特に吸放湿性能に優れた素材であることは間違いありません

ウールは非常に高い吸放湿性能(湿気を吸ったり吐いたりする性能)をもっています。吸放湿性能は素材にある穴の大きさや量によって変わってくるものであり、自然素材の多くはこうした穴があることである程度の吸放湿性能を持っているわけですが、ウールはこのことに加えてこの繊維がもつ独特の性質によって、とくに吸放湿性能に優れた素材となっています。羊が生き残るためにつくり出した性質なのでしょう。吸放湿性能のメカニズムをこれ以上説明するには専門的な内容になってしまうので控えますが、少なくともあらゆる建材の中で特に吸放湿性能に優れた素材であることは間違いありません。

Q .壁や屋根の中の結露を抑える効果はどれくらい期待できますか?

A .温暖地であれば「防湿層(防湿シート)が不要であるほど」かなりの効果です

一般的に使われているガラスや鉱物、合成樹脂の断熱材にはこうした結露を抑える働きが期待できるものはほとんどありません。自然素材系の断熱材の中でも「ウール製」のものはその能力が高いと言えます。内部結露と呼ばれているものは「壁や屋根内部の温度や湿度」「室内の湿度」「湿気がどれだけ外に抜けやすいか」というような条件によって起きたり起きなかったりします。ウールブレスは吸放湿性能に優れた断熱材であり、こうした条件のうちの「壁や屋根内部の湿度」を上げにくくする働きをします(当然湿度が高いほど結露は起きやすい)。ただその能力に限界があることも確かですので、「温度差が激しい寒冷地に使う場合」「室内の湿度が相当高くなるところに使う場合(浴室や脱衣室)」などは、室内側に防湿層(防湿シート)を設けるか、屋外側に通気層を設けるなどの工夫をしてください。「防湿シートは必要ですか?」というご質問もよく受けるのですが、当社としては温暖地であれば防湿層(防湿シート)は不要だと判断しています。

Q .軒裏や通気層から水が入り、ウールブレスが濡れた場合に問題はありませんか?

A .もし濡れた場合でも乾くスピードが速く「湿気は吸うが水は吸いにくい」という独特の性質を持っています

ウールブレスはウールの優れた撥水性により水をはじく性質に優れ(湿気は吸うが水は吸いにくいという独特の性質を持っています)、もし水を吸った場合も乾くスピードが速く、さらに濡れたり乾いたりした場合でも形がくずれないため、突発的な(継続的でない)水の侵入であればその後の性能や耐久性に支障をきたすことはまずありません。

ウールの撥水性について詳しくは「ウールの特徴」のページをご覧下さい

「水害に強かった羊毛断熱材」のページをご覧下さい